うづまきの底から現るる秋の声 岡田史乃 方角の定まらぬまま実梅落つ 辻村麻乃 サンダルが流されてゐる交差点 同 尾に触れて水輪広ごる夏茜 田中太津子
風船になつてゐる間も目をつむり まんなかが窪む遅日のひとだかり 石ながくのびてゐるなり秋の風 亀鳴くとビルのあひだに挟まれぬ 蟬の死にぱちんぱちんと星が出る 秋風の岬へ道のせり出せり 沢瀉の夢に三人来てをりぬ 常緑の夜のエンジンの透けてきぬ サル…
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