春を待つ前売券が二枚あり 佐藤郁良 静電気帯びる会話や室の花 同 鏡よりはやく走れり冬の川 同
水槽に鯛が足されて春近し 茨木和生 妻と来しことのある野に青き踏む 同
立春やキリンのこぼす草光る 川越歌澄 百合の花咲く幾夜を寝そびれて 同 竹の春いま来た道の消えてをり 同 錬金術師またきのこ殖やしてしまふ 同 シリウスが燃える限りは待つてゐる 同
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