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現代俳句選抄

ご恵贈頂いた書誌から、五島高資が感銘した俳句などを紹介しています。© 2021 Takatoshi Goto

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

坂口昌弘『毎日が辞世の句』東京四季出版

筑紫磐井『虚子は戦後俳句をどう読んだか』深夜叢書社

『西川徹郎研究』第一集 茜屋書店

斎藤信義『雪晴風』朔出版

ももの日の人形の影ひとの影 斎藤信義 明け方の天女が原の淑気かな 同 雪晴れやアイヌコタンの空舟 同

夏木久『風典』風詠社

潰したるペットボトルの中に海 夏木久 原子炉に銀河鉄道途中停車 同 朝顔の淵に停まらず縄電車 同

加藤哲也『私説 加藤楸邨 上巻』実業公報社

仁平勝『シリーズ自句自解Ⅱベスト100』ふらんす堂

風鈴が残りねえやが入替る 仁平勝 別れるの別れないのと冷奴 同 立春の電車に座る席がない 同

伊藤伊那男『然々と』北辰社

魔法瓶有るだけ並べ甘茶寺 伊藤伊那男 マッチ一本迎火として妻に擦る 同 京の路地一つ魔界へ夕薄暑 同

青木澄江『薔薇果』角川書店

一日の中の永遠返り花 青木澄江 春昼の真ん中は乱丁である 同 うたかたは十一月へ急ぎけり 同

堀越胡流『白髪』現代俳句協会

山中に塩の地名や青胡桃 堀越胡流 神木の影のなかなる三尺寝 同 月光の深きにいつか魚となる 同

竹山和昭『勘次ヶ城物語』風詠社

依田百合『菊櫻』角川書店

松葉掃く母に木洩れ日石蕗の花 依田百合 諾ふも拒むも独り花曇 同 毛糸編むいつしか菫色の午後 同

三好美津子『疾走』角川書店

ぼうたんの花弁の底に今朝の雨 三好美津子 百粁先の初富士へ疾走す 同 大綿に風に逆らふ意志のあり 同

田中葉月『子音』ふらんす堂

白れんや空の付箋を剥がしつつ 田中葉月 ふらここの響くは子音ばかりなり 同 銀漢や象のなみだに触れに来る 同

高木一惠『高木一惠句集』角川書店

少女らは跡を見にゆく野焼かな 高木一惠 啓蟄や川から畑へ水運ぶ 同 定住漂泊おぼろ狐の尾の千切れ 同

依田善朗『転蓬』角川書店

力石春の土より抱き起こす 依田善朗 いちにちのひかりが沈む刈田かな 同 土牢に生き身の咳をこぼしけり 同

花谷清『球殻』ふらんす堂

立ち尽くすぼくら疾走する蟻ら 花谷清 のちに知る意味をときどき鉦叩 同 一点に集まる時間弓始 同