菜の花や真夜の頭の中に揺れる 池田澄子 河骨や大人になり老人になり 同 火星より冥土近けれ飛ぶ柳絮 同 体内は他人事に似て花篝 同 椿から椿へ椿を褒めにゆく 同 電線の中を電気の去年今年 同
白鳥にさはらむとして覺めにけり 松下カロ 鳥雲へシーツよぢれてありにけり 同 白鳥の心臓を雲よぎりたる 同
左義長や炎は芯に闇を抱く 今村潤子 年迎ふ表裏なき阿蘇の山 永田満徳 輝ける水汲みてをり復活祭 寺澤始 夕暮れを引き寄せてゐる花大根 橋口陽子
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