ご夫君の黒田勝雄様よりご恵贈頂きました。生前のご厚情を思い出しては目頭が熱くなります。心より深くお礼申し上げます。 兜太待つ秩父往還まむし谷 黒田杏子 ゆく年のどの星となく慕はしく 同 春雷の那須野をわたりくるこだま 同 兜太詩語銀河しづかに溯り…
海底に沈む神殿月日貝 仲 寒蟬 がまの穂と答ふがまの穂かと問はれ 同 向日葵はおのが後ろの闇知らず 同 朝顔育て宇宙飛行士志望 同 名を付けてすぐに忘れて熱帯魚 同 峰雲の中に峰ある昏さかな 同 稲びかり猫の喧嘩に割つて入る 同 核弾頭ほどの筍いただきぬ…
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