2020-12-04 黒田杏子・句集『木の椅子』(増補新装版)コールサック社 俳句 十二支の闇に逃げこむ走馬燈 黒田杏子 金柑を星のごと煮る霜夜かな 同 かもめ食堂空色の扉の冬籠 同 月の稲架古墳にありてなほ解かず 同 休診の父と来てをり崩れ簗 同 青桃に夕陽はとどく天主堂(カテドラル) 同 (五島列島 六句) はまゆふは戸毎にひらく濤の上 同 (五島列島 六句) 日に透けて流人の墓のかたつむり 同 星合の運河の窓は灯りけり 同 青柚子や風の濡れたる濡佛 同 (宇都宮 多気山) 鮎落ちて那須野ヶ原の夕火種 同 (黒羽行) 帯文 : 瀬戸内寂聴