評論
髙野公一先生よりご著書を頂きました。お手紙では、拙著『芭蕉百句』への温かいご批評を賜り、重ねて心よりお礼申し上げます。先生は「芭蕉の天地」で、ドナルド・キーン賞優秀賞を受賞された碩学にして恐縮至極に存じます。いずれにしましても、現代にあっ…
夢の世に葱を作りて寂しさよ 永田耕衣 朝顔や百たび訪はば母死なむ 同 死螢に照らしをかける螢かな 同
切株があり愚直の斧があり 佐藤鬼房 陰に生る麦尊けれ青山河 同 みちのくは底知れぬ国大熊生く 同
帯文には、「総合的切字論」<「切れ」が俳句の本質でもなければ伝統でもなく、1960〜70年代に切字説から派生した一種の虚妄であることをあきらかにする>と書かれているが、そもそも著者独自の「切れ」という詩法自体についての言説に乏しく、様々な「切れ」…
昼寝して人間といふ大自然 長谷川櫂 『芭蕉の風雅 - あるいは虚と実について-』は、「虚に居て実をおこなふ」という蕉風の本質を見直して、現代俳句の在り方を問う好著。現代俳人必読の書と思う。
近代俳句の詩学を俳句史を通して詳細に解析した好著と思いました。ここを踏まえてこそ現代俳句の更なる発展が期待されるのではないでしょうか。
加藤直克先生(俳句スクエア同人、自治医科大学名誉教授)も執筆されています。ぜひご高覧を!!
原石鼎の実相に迫る好著。数多くある石鼎の名句でも「頂上や殊に野菊の吹かれ居り」には特別な思いがあります。実は、二十年前に東吉野村を訪れた私は、まさに石鼎が掲句を詠んだ「鳥見霊畤伝承地」の山頂でたまたま野菊を発見しました。神武天皇が即位後は…
