いとゆふにむすびつきたるけふりかな 元禄2年(1689)3月29日の作。前書に「室八島」とある。ここは『おくのほそ道』に記された、芭蕉が最初に訪れた神域であり歌枕の地である。周知のように古来「室の八島」を詠む場合、「けふり(煙)」を詠み込む慣わしが…
ゆくはるやとりなきうをのめはなみだ 元禄2年(1689)3月27日、芭蕉と河合曽良は、早暁に深川から舟で隅田川を北上して千住にて上陸し、日光街道へ入った。舟に乗って同行してきた親しい人々とは、千住で別れることとなる。掲句の前文に「前途三千里のおもひ…
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